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湯川サ高住ブログ「さんのーがーハイ！！」2023年9月
2023.9.6 
オススメの筋トレグッズ『ケトルベル』
昨今、空前のフィットネスブームなんて言われておりまして、町を歩けば至るところにトレーニングジムを見かける時代になっています。コンビニでも健康志向の食品が多く並んでおります。
介護職員の観点から考えても、日ごろの運動習慣を身に付けて、いつまでも自分の足で歩く健康な身体作りが求められている時代なのではないかと思います。
そんな中１００円ショップのダイソーさんにて、驚くべきグッズが販売されているところを発見しました。
これは、ロシアを中心とした旧共産圏で伝統的に行われていたトレーニング器具で、名前を【ケトルベル】と言い、簡単に説明すると【取っ手のついた鉄球】です。
私自身は若い頃、ロシアの国技サンボやウズベキスタン相撲のクラッシュなどの旧共産圏の格闘技を齧っていたことがあります。
誰もウズベキスタン相撲がどんな競技か知らないと思いますが、ウズベキスタン相撲では 日本チャンピオンになったことがあります（笑）。ちょっと自慢？です。
...ですので、私の場合は２０年くらい前からケトルベルトレーニングに馴染みがあったのですが、それ故に「今はダイソーさんでも販売されるくらいポピュラーになったのか！」と驚いてしまいます。
ケトルベルはそれくらいマニアックな器具です。
正直、それなりの知識や技術がなければ、正しく取り扱えません。
というわけで、本日はこの場を借りまして、ケトルベルの使い方やその効果なんかを紹介させて頂きたいと思います。
ちなみに現地では【ケトルベル】ではなく【ギラ】なんて呼ばれています。
１、スイング
ケトルベルの基本種目で、腰の動きを上半身に伝えて、ケトルベルを目線の高さくらいまで振り上げます。決して、腕や肩の筋肉だけで振り上げているのではありません。
下半身のパワーを上肢に伝えるから、大きなパワーが生み出せるのです。この理屈は介護士が学ぶ【ボディメカニクス】にも通ずる話かと思います。
勿論、鉄球ではありますので、全身の筋肉も普通に鍛えられます。
なお、効果としては...先日、私が受けた体力測定の記録を参考にしましょう。
同年代男性の握力が平均４６．９５のところ、私は５７・２を記録しています。
パワーは充分に鍛えられているかと思います。
２、ゲットアップ
寝た状態からケトルベルを頭上に掲げ、そのまま起き上がります。さらに、頭上に掲げたケトルベルは掲げたままで、再び寝た姿勢に戻る...という運動です。
それを繰り返します。
頭上に重心がある状態（しかも、鉄球）というのは不安定そのものです。ですので、この運動中は常に身体のバランスをとり続けなければならず、結果、体幹を鍛えることができるという種目です。
なお、効果としては...
同年代男性の片足立位が平均１２秒のところ、私は脅威の１２０秒を記録しています。
かなり体幹が鍛えられていることが分かります。
３、ゴブレットスクワット
スクワットですので足の筋肉を鍛える運動ではあるのですが、通常のよくあるスクワットと異なる点として、大腿四頭筋を意識するのではなく、踵重心で股関節を意識し、重力で沈み込む感じでスクワットを行います。
足の筋肉を鍛えるというよりも、股関節の柔軟性だったり、人間の自然な、立ったりしゃがんだりといった運動能力を養う種目です。
なお、効果として、股関節の柔軟性は...
同年代男性の平均よりも身体は硬いですね...これは見なかったことにして下さい。
まとめです。
ケトルベルというのは、いわゆるダンベルやジムのマシンのような筋肥大を目的とするトレーニング器具ではなく、運動神経系、バランス力、体幹、持久力、柔軟性、握力などを総合的に鍛える伝統のトレーニング器具なんですね。１つあれば、全身の運動能力が鍛えられます。
家に置いていても場所はとりませんので、昔のぶら下がり健康器のように、いつのまにか洗濯物干しになってしまうこともありません。
是非とも、ダイソーさんでケトルベルを購入して、介護予防のための運動に勤しんでみては如何でしょうか？
2023.8.7
